(変態)独身貴族の夕べ

おりじん

2012年11月19日 13:05

私がかつて経営していた「酒房おりじん」という店には、本当に個性的で素敵なお客様がたくさんいらっしゃいました。
その中でもひときわ変わり者だったんじゃないかしら、と私がイチオシするお客様Y氏と、昨晩7年ぶりに再会。


会うなり「お互い変わらないねーー!」と、一瞬で時は7年前にタイムスリップし、おもしろすぎた当時のエピソード、会わない間にさらにパワーアップした変態伝説の数々に、かつらこ師匠と涙を流しながら大笑いしました。
(なにげに「変態」って言ってますけど、本物のそんな人ではありません。かなりのジェントルマンなのですが、あまりに面白すぎるので、愛すべき変態と呼ばせていただきます。)


かつらこ師匠も年明けには渡米ですし、今度はいつどこで会えるのかわかりませんが、きっと何年たっても、会えば変わらず大笑いできるんじゃないかなぁと、おセンチモードは封印です。


さて、そんな昨晩の食道楽。



ほっき貝や島だこの刺身が美味しかった、刺身の盛り合わせ。
……なんですがここで特記したいのは、「つま」でございます!

見てわかりますか?
大根のつまではなく(もちろんそれも大好きなんだけど。)、もずく、きゅうりの塩もみ、ほうれんそうのおひたしが“つま”なんです。
さらに、ほっき貝を支えているのは、茹でアスパラガスというね。
食べ終わったとき、お皿の上に残っていたのは貝殻だけ。いやいや、気持ちがいい。
ま、強いて言うなれば、わさびをもうちょっとがんばってほしかったかな。(笑)
でも、大満足のお刺身盛り合わせでした。




続いてはこちら。

初めてお目にかかりました、「宮古島のぜんまい」です。

シャキシャキの歯ごたえととわずかなぬめりが、おひたしに最高!
沖縄ではなかなか地物の山菜に出会えないので、これは貴重でしたね。
内地のぜんまいに比べてアクが少ないので、さっと茹でるだけで食べられるとのこと。
オオタニワタリに続き、イマキの「見つけたら必ず食べるぞリスト」に載せました。


写真はありませんが、マコモの炒め物も美味しかった!
(ちなみに、マコモも「見つけたら必ず……」リストに載っています。)

うちなーかまぼこ、豚肉、もやしと一緒にさっと炒めたマコモが登場すると、隣の席のおばさま3人組が「おいしそー!」と我々のテーブルをのぞき込み、最終的にはおばさまたちが注文したもずくの天ぷらとトレードするという、沖縄ならではの人づきあい(笑)

こういう会話ができる店、大好きです。


最後はしっとり(ではあんまりなかったんだけど。)、BARで一杯(一杯でもなかったんだけど。)




あっという間に時はすぎ、日をまたいでしまったので、今宵はここでお開きに。
楽しい時間はなんでこんなに過ぎ去るのが早いのか。
ま、だからこそ「また今度」って思えるんでしょうね。

お料理もお酒も、もちろんそれだけでもおいしいのですが、「くぅ~っ!美味しいっっ!」と感じさせてくれるのは、ともに語らう人の存在ですよね。


いい夜でした。





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